2013年12月24日火曜日

Mary Poppins

小さい頃、家の本棚に「メリーポピンズ」の本がありました。たぶん岩波のハードカバーで、挿絵のほかに映画のカットも収録されていたように記憶しています。

映画のオープニング映像はよく覚えているから、きっと子供の時にスクリーンで観たのでしょうか、場所がどこだか記憶がありません。

今週、新午前十時の映画祭でゆっくりと観ることができて、本当に幸せだと思いました。ジュリー・アンドリュースはなんといっても「サウンドオブミュージック」の冒頭のシーンが最高だけど、その前段としてこの作品の完成度の高さがあります。アニメーションスタッフも素晴らしい。

「メリーポピンズ」映画化の裏話が描かれた「セイビング・ミスター・バンクス」が来年3月上映されるようです。これも楽しみ。

2013年12月10日火曜日

Babyface " I'll Make Love to You " End of the Road "

クルマの中で聴く音楽はUSBメモリに入れたMP3をランダム再生にしているだけど、Babyfaceの1997年MTVライブが掛かるとランダム再生を止めてアルバム一枚通して聴いてしまう。Babyfaceが素晴らしい、ゲストがすごい、演奏が完璧なアルバムだ。

あらためて90年代はBabyface=LA Reidの時代だったなあと思う。ホイットニー・ヒューストンだって彼らを頼ったのだ。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL551A910D59BEB09A

いまNHKのEテレでJ-POPの作曲や編曲の番組があり、そこではしきりと日本人の奥ゆかしさとか、おもてなしについて解説をしているのだが、一番の理由はやはり歌唱力の違いだよね。

2013年10月28日月曜日

観た映画備忘録10月28日

スクリーンにて「アギーレ 神の怒り」と「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」。アギーレの監督ヴェルナー・ヘルツォークの映画をもう少し観てみよう。

Huluで「極道めし」。お腹へった。

2013年10月21日月曜日

10月に映画館で観た作品備忘録

今月は映画館で観た名作多し。やはり年を経ることにわかるってのがあるよね。70年代のロックを聴いているのと同じで、映画も昔の方が味わえる歳になってきました。

  • ロベール・ブレッソン「スリ」
  • ヴィスコンティ「山猫」
  • テオ・アンゲロプロス「旅芸人の記録」

「山猫」と「旅芸人の記録」の2本は3時間超えでさすがに疲れました。


ピカピカの新宿ピカデリーで観たのは、どんなに大画面でも美しいオードリー
  • オードリー・ヘプバーン主演「ティファニーで朝食を」

2013年10月7日月曜日

Zero Dark Thirty

先週、飯田橋ギンレイホールで「ゼロ・ダーク・サーティ」を観た。映画としては良く出来ているし、ワタクシも若かったらそれなりに楽しめたと思う。

でも、そもそもオサマ・ビンラディンはアメリカが訓練してたのだし、捏造の数々でテロを指揮してきたCIAが正義側ってのはおかしいよ。

この映画は音響効果がいいので、ぜひ劇場で楽しむのがいいと思うよ。前半ウトウトしてたんだけど、爆発音で目が覚めたので。

ジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」

この映画はぜひとも映画館で観たいと思っていたら、川崎市民ミュージアムで35ミリ上映があるという。なかなかいいぞ、川崎市民ミュージアム。

私の生まれる前のヌーヴェルヴァーグについては、こうやって映画を観るしかない。

この映画を観終わって、家に帰ってビールを飲んで突然思い出したのがコール・ポーター。ミュージカルから派生して映画音楽を作ってまさしく古き良きDe-Lovelyな時代は1950年代に終わります。

この映画を観て、私にとっては空白で勉強不足である1960年代の映画の流れを知りたいと思いました。安っぽいプレーヤーでモーツァルトのクラリネット協奏曲を掛けていたシーンがあって、そのリアルさがよかった。

2013年9月24日火曜日

アダム・サンドラー

今月、なぜかアダム・サンドラーの映画を2本続けて観た。人気コメディアンだから、なんでも面白いかというとそうでもなく、「再会の街で」は9.11に関連したシリアスな内容。ジム・キャリーやトム・ハンクスもそうだけど、コメディアン出身の俳優は本当に演技がうまいから、シリアスな映画だとそちらの方に感心してしまう。

もう1本は「俺のムスコ」。13歳のときに美人の学校教師とできちゃうオープニングからして、笑いネタ満載で楽しい。こういう映画はビールでも飲みながら何度でも観れるのがいいね。

2013年8月25日日曜日

映画「テッド」は面白くないぞ

先週から観たDVDはトム・クルーズ「アウトロー」、ジャン・レノ「シェフ三ツ星レストランの裏側」、ブラッドリー・クーパー「ハングオーバー2」、そして熊のぬいぐるみ「TED」でした。

で、一番楽しめなかったのが映画「TED」。これを観るには相当の教養が要るなあ。映画とコメディの広範な知識が必要。ブルーズ・ブラザーズみたいに、SNL(サタデーナイトライブ)を思い出しながら観ていないと、面白さがわからない感じ。翻訳も厳しいぞ。

ギャグの由来を考えているうちに終わっちゃった。DVDだから何度も見れるけど、相当予習しないと厳しい映画だ。

それに比べて「ハングオーバー」の続編は、相変わらずハチャメチャで単純に笑える。

2013年8月7日水曜日

グッド・シェパード

オリバー・ストーンの「もう一つのアメリカ史」を読んでいて、急にこの映画のことを思い出した。日本だと東大から上級公務員試験トップだと財務省に入省となるのだろうが、イェール大学の秘密結社からだとCIAになるんだなあ。オリバー・ストーンの本を読んだだけでもCIAがいかにすごいテロ組織なのかわかるけど、ティム・ワイナー著「CIA秘録」を予約しているので、その前にもう一度観ます。

2013年6月10日月曜日

天使の分け前

珍しく夫婦での映画鑑賞。もしアルコールがダメでも、ウィスキーのことをちょっと事前に知っておくと、より面白さが増す映画。細かいネタも多くて、最後はハッピーエンドで、こういう映画をもっと観たいね。

2013年6月3日月曜日

クリント・イーストウッドの「Gran Torino」

観たいけどなかなか手を伸ばさない作品に、クリント・イーストウッド監督作品があります。自宅のDVDで「ミリオンダラー・ベイビー」などを観るとがっくり落ち込むので、なかなか次の作品にすすめません。

「グラントリノ」もずーっと放っておいたのですが、昨日は体調も良かったので思い切って観てみました。観終わったあとはもちろん落ち込んだのですが、夕方だったのでまだ救われたのです。

2013年5月10日金曜日

クリスティン・ウィグの「ブライズメイズ」

映画「ブライズメイズ」は笑えます。ネタも細かいし、痛いし最高。クリスティン・ウィグは覚えていなかったけど、「アドベンチャーランドにようこそ」の支配人妻の役をやっていたとは。あのお笑いも面白かった。

2013年5月7日火曜日

マイリー・サイラス主演 The Last Song

DVDをレンタルするときは、だいたい新作か、もしくはラブコメをチェックしているので青春映画は数少ないんだけど、アメリカの青春ものはなぜかアタリの作品が多く、このGW中に観た作品の中でもこれは良かったなあ。

マイリー・サイラスも良かったけど、弟の子役が演技上手。特典の映像を観ると、ロケ中の雰囲気がとても良かったみたいで、出演者の表情にもそれが伺えるし、配給もディズニーだから家族で観るのにも良い作品だ。


2013年4月30日火曜日

ラブコメのいい男とは

GWの昨日はリドリー・スコット監督の3時間長編「ロビン・フッド」を観て、その後クールダウンのために「そんな彼なら捨てちゃえば?」を適当に流していました。で、思ったんですが、最近はラブコメ用のいい男はいないのでは?と。

「そんな彼なら捨てちゃえば?」の中ではブラッドレイ・クーパーが一番カッコいいと思うんだけど、映画「バレンタインデー」の中ではゲイの役でこればまたピッタリなんですよね。いい男はゲイの法則だと、ラブコメ用の俳優が足りなくなっちゃいます。

ジャスティン・ロングは童顔すぎて、カッコいいのか疑問。「遠距離恋愛 彼女の決断」でもドリュー・バリモアと共演しているんだけど、学生みたいでラブコメ用の男としては違和感があります。

2013年4月22日月曜日

ベン・アフレックの「アルゴ」

アカデミー賞の「アルゴ」観ました。想像していたより作品の完成度も良く、最後まで緊張感がある映画でした。

ベン・アフレックと言えば、「グッド・ウィル・ハンティング」は何度も見ました。マット・デイモンとベン・アフレックで脚本を書いているせいか、二人の演技はすばらしく、リピートするに値する作品です。そんなベン・アフレックもジェニファー・アニストンと共演で使われたりして、ラブコメ路線に行くのかと思っていたら「アルゴ」。

社会人になって「カーター回顧録」を読んだり、ロス・ペローがイランから社員を救出するケン・フォレットの「鷲の翼に乗って」にハマった私としては、この映画がつまんなかったらどうしようと思っていましたが、DVD特典にあるカーター元大統領のインタビューも含めて非常に満足しました。

2013年4月14日日曜日

アン・リード主演「パッション」

ダニエル・クレイグ目当てで借りる女性が多いと思いますが、この展開って日本の女性は直視できるのかな。これ以外に出演作持ってないけどアン・リード凄い。「クレアモントホテル」をもっと生々しくした作品。同じくロンドンが舞台だし。
あと娘役のキャスリン・ブラッドショウは見たことあるんだけど作品が思い出せない。

2013年4月12日金曜日

自分の音楽史その2

「自分の音楽史を作るカイ」予習の続き

2004年頃に子供が入院して、病院までの車の中でロックを聴くようになりました。25年ぶりに向き合うロックはなかなか新鮮で、ヴァン・ヘイレンやAC/DCのCDを手にしたのもこれが初めてでした。

この頃、とても役に立ったのが、VHSテープ10巻組「History of Rock & Roll」。ワーナー・ブラザーズが製作しクインシー・ジョーンズが監修したもので、全部で10時間くらいあります。もう一つはマーティン・スコセッシ製作総指揮の「ブルース ムーヴィー・プロジェクト」。ブルース生誕100周年を記念して作られた7本の映画です。これによってデルタブルースからパンクまで、系統立ってアタマの中を整理することが出来ました。

「History of Rock & Roll」の第3巻やヴィム・ヴェンダース監督「ソウル・オブ・マン」、マイク・フィッギス監督「レッド、ホワイト & ブルース」を見ると、なぜブルースがブリティッシュ・ロックとなってアメリカに逆上陸したのか、よくわかります。エリック・クラプトンのクリームが「I'm So Glad」をカバーしたことで作曲者のスキップ・ジェイムズに印税が入り、彼の手術ができたことなどは、この時はじめて知ったのです。




2008年、子供が中学2年生となり、ラジオの影響でJ-ROCKに興味を持ち始めました。そこで子供と一緒にJ-ROCKのフェスに行ったのですが、いまどきのJ-ROCKはなぜかギターソロを弾かず、他のバンドと似たような曲も多くて、さすがに子供でも飽きてJ-ROCKは卒業してしまいました。

長男は柔道部に属していたので腹筋が割れています。試しにギターを持たせたところ、体だけはメタル系のギタリストに見えるので、ヘヴィメタルを聴かせました。アメリカでスレイヤーのTシャツを購入し、メタリカやメガデスなどのスラッシュ系からチルドレン・オブ・ボドム、アーチ・エネミーのような北欧系メロディックデスメタルまで。もちろんヘヴィメタルのレーベル「ニュークリア・ブラスト」のドキュメンタリー映画もチェック済みです。
ちなみに次男は2年程前にカナダのヘヴィメタル・バンド「アンヴィル」のドキュメンタリー映画を題材に学校の宿題レポートを提出しました。

昨年の夏、カーステレオをMP3対応機種に交換したのですが、電車とクルマでは再生する曲のリストを変えたかったので、クルマの中で再生する曲はすべてブートレグ(海賊盤)にしました。カーステだと後ろにもスピーカーがあるので臨場感も味わえます。

良し悪しは別として、ブートレグを集めることで発見したことが沢山あります。1990年代にビートルズのアンソロジー・プロジェクトが開始され、未発表音源が公式にCD6枚組となって発売されました。この公式CDではジョン・レノンの「Strawberry Fields Forever」が3テイク入っていますが、実際には30テイク近くがブートレグとして流出しているのです。
ほかにも、小学生の時にCSN&Yの「ウッドストック」を聴いていた話を書きましたが、グラハム・ナッシュからフェスティバルの様子を聞いたジョニ・ミッチェルがこの曲を書いたのは1970年のことです。先日、ジョニ・ミッチェルの1970年BBCコンサートのブートレグを聴いていたら、このエピソードを本人が話していて、びっくりして涙が出そうになりました。

直近で言えばインターネットラジオで1960年代のロックを聴くことが多く、夜はバド・パウエルを聴いています。これについてはまた別途書きたいと思います。

2013年4月11日木曜日

自分の音楽史その1

金曜日に「自分の音楽史を作るカイ」というイベントがあるので、予習をかねて今までどんな音楽を聴いてきたのか、小学生の頃から書き出してみることにしました。

といっても、小学生4年生くらいまでは自分の意志でレコードを聴くといったことは無かったと思います。雑誌「スヌーピー」が創刊され、その中で吉田拓郎「結婚しようよ」の歌詞が載っていたのが小学5年生くらい。

以前このブログにも書きましたが、小学6年生の時に東芝銀座セブンで「なぎら健壱」と「あがた森魚」のライブに行ったのが自発的に聴く始まりだと思います。

小学生の頃テレビ番組で覚えているのは、NHKヤング・ミュージック・ショーで放映されたEL&P「展覧会の絵」。キース・エマーソンがキーボードをナイフで突き刺している衝撃な映像です。あとはフジテレビ「リブ・ヤング!」で内田裕也と泉谷しげるのロックvsフォーク・バトルとか、日本テレビ「シャボン玉ホリデー」での安田伸と稲垣次郎のサックス・バトルとか。

泉谷しげるの「おー脳!!」のシングルを買ったときには、親にものすごく怒られました。性病の歌詞だから当たり前だけど、その頃は意味がわからなかったのです。

レコードだと、映画「イージーライダー」のサントラ盤を聴いていたので、ステッペン・ウルフの音は非常になじみがあります。同じサントラ盤からは版権の問題でザ・バンドの演奏ではないけれど「ザ・ウェイト」をリピートして聴いてました。その他のLPだと映画「ウッドストック」のサントラ盤とビートルズの赤盤、青盤。

その頃、自宅で聴いていたシングルレコードを探してみたのが次の写真で、コモドアーズの「マシンガン」は石丸電気に行って自分で買いました。確かバリー・ホワイトの「愛のテーマ」も同じ頃にシングルで買ったのですが、見当たりません。この6枚の中ではCSN&Yの「ウッドストック」を一番聴いています。B面はニール・ヤングの「ヘルプレス」ですから超名盤です。


中学1年生のときは同級生の影響でフォークを聴いていて、「かぐや姫LIVE」にはハマりました。ケメこと佐藤公彦のライブも見たように思うのですが、あまり思い出せません。それからほどなくカセットテープで借りた「レッド・ツェッペリンII」を聴いてから、高校2年生までどっぷりとロック漬けとなります。

最初に行った武道館は中学2年のクイーン。ちょうど「キラー・クイーン」が流行っている頃です。エアロスミスを見に行ったのが何年生だったのか思い出せませんが、エリック・クラプトンは高校1年生のときにアリーナで見ました。

その頃とみに上手くなってきた日本のロックでは山本恭司のBOWWOWと和田アキラのプリズムを武道館の前座で。高中正義は六本木ピットインと日比谷野音に行っています。あとはコスモス・ファクトリー、スペクトラム、ムーンライダーズあたりかな。日本のバンドがロックを日本語で歌うようになるのは1980年以降のことで、この頃はまだ英語の歌詞でした。

高校2年生になってから、巣鴨にある天ぷら屋さんのマスターに影響され、ぐっと趣向が変わります。高校生の時に行ったライブはクルセイダーズ(後楽園ホール)、トム・スコット(厚生年金)、ラムゼイ・ルイス(厚生年金)、ブラザーズ・ジョンソン(中野サンプラザ)、シー・ウィンド(六本木ピットイン)などなど。レコードもCTIやアリスタレーベルのものが多くなってきました。

この頃はお茶の水のレコード屋と親しくなり、外盤であれば50%割引してもらったので大量にレコードを買っていました。高校3年生の時はバイト先でポリスの「白いレガッタ」が流行っていましたね。

高校から大学生のあたりでジャズ喫茶へ行き始めます。上野「イトウ」、浅草「フラミンゴ」、新宿「DIG」、あと神保町のなんとか。その後はもっぱらジャズで、ライブで見たのは秋吉敏子(NHKホール)、アート・ブレイキー(米国)、デイブ・リーブマン(郵便貯金ホール)、ジャコ・パストリアス(武道館)、マイルス・ディビス(中野サンプラザ)あたり。当時は新宿ピットインには朝の部があり、これもよく行きました。

社会人になると、レコードも買わなくなり、音楽はBGMになってしまいました。1993年に結婚するまでCDプレーヤーすら持っていなかったくらい。行ったコンサートも、スティーブ・グロスマン(ピットイン)、ハービー・ハンコック(ブルーノート)、ミシェル・ペトルチアーニ(ブルーノート)、スティング(東京ドーム)、シカゴ(米国)、アレサ・フランクリン(米国)。あとは新日本フィルハーモニー交響楽団のファンクラブ会員として二年間リハーサルとコンサートを見てたくらいです。

2004年頃、小学4年生の長男が長期入院しました。週に3-4回は病院まで車で通っていたのですが、車中のFMラジオがあまりにもつまらなく、音楽CDを掛けはじめました。運転が眠くならないようにロックです。ここから、またロックを聴くようになります。

(続く)

2013年4月8日月曜日

スパニッシュ・アパートメント

最初少し観たところで「あれ?これはどこの監督かな」と思って確認したらフランス人でした。セドリック・クラピッシュ監督はニューヨーク大学で映画を学んでいるから、もしかするとスコセッシの授業を受けたのかも知れません。それくらい、よく撮れているし、流れもエンディングも良かったです。

続編があるので、予約しました。

2013年4月7日日曜日

恋するショコラ

B級映画っぽいけど、さすが映画の国イタリアだけあってカメラワークが素晴らしい。イタリアへの出稼ぎをしているエジプト人労働者というリアリティのあるストーリーもよく出来ているし、チョコレートが美味しそうで勉強にもなるし、ハマリます。

ちなみに主人公はジャケットのお姉ちゃんではなくて、イタリア人の男です。

2013年3月26日火曜日

映画「ヤング・アダルト」と都会へ行くということ

先週末は法事で群馬県まで往復ドライブし、なかなか疲れが取れませんでした。こういうときこそラブコメだな~っと思って観たのがシャーリーズ・セロンの「ヤング・アダルト」。ちょっと痛いストーリーでなかなか楽しめます。映画「ミニミニ大作戦」と「ハンコック」でシャーリーズ・セロンを見たときは、どちらの作品も彼女の美しさに腰が抜けるほど驚きましたが、この映画ではすっぴんが多く、ヌーブラを付けたヌードシーンの演出には笑ってしまいました。

映画では、田舎町から都会に出てきた37才の主人公が里帰りをします。同じような都会ものとしてはマイケル・J・フォックス「摩天楼はバラ色に」、マット・デイモン「グッド・ウィル・ハンティング」、FOXテレビ「Glee」などが思い出されますが、地元で濃密なコミュニティーの中で生きていくのか、都会へ行くのか、アメリカのような国においても一大事が待っているものなんですね。

シャーリーズ・セロンとダコタ・ファニングが共演した「コール」という映画も観たいんだけどサスペンスなんだよなあ。

2013年3月5日火曜日

リストランテの夜

映画「リストランテの夜」はかなりマイナーな映画だと思っていたが、「ティンパーノ」でGoogle検索してみるとほぼこの映画が取り上げられているので、相当ファンがいるのだろう。

1950年代の時代設定もいいし、当時アメリカではイタリア移民のために週に一回イタリア映画を上映していたことは、マーティン・スコセッシ監督「私のイタリア映画旅行」で詳しく取り上げているので、両方観てもいいと思う。

一番好きなシーンは最後なのだが、もしまだ観ていなかったら下の動画は再生しない方がいいです。

2013年3月1日金曜日

アーマッド・ジャマルに救われた日

昨年8月と12月に「アナログレコードで聴くジャズの魅力」のセミナー講師をやりました。講師といってもレコードをかけて解説をする気楽なもので、系統だって聴くのは自分でも珍しく楽しい経験でした。

 ピックアップしたレコードは1930年代のベニー・グッドマン、ビリー・ホリディから80年代のマルサリス兄弟くらいまで。90年代に入るとジャズはほとんどCDでリリースされるので、レコードではざっと50年間の変遷を聴くことになります。 

普通であれば古いレコードから聴いていくと思いますが、セミナーでは試しに80年代から遡ってかけていきました。すると自分でも予想してはいたんですが、50年代に入るとジャズはぐっと面白くなるんです。レコードから流れてくる時代の空気感が圧倒的に違います。 

セミナーが終わったあと、ハタと考えてしまいました。これからオレは昔の音源ばかり聴いて生きていくのか?と。別のブログで書いたことがあるのですが、落語は志ん生しか聞かないのと同じく、ジャズも過去にすがって生きていくのかなあと。(ちょっと大げさですが) 

この思いはブラッド・メルドーを聴いてますます強くなりました。当代随一の人気を誇るピアニスト、ブラッド・メルドーを聴いても何も入ってこない自分は、どこかで何か間違ったのではないかと思ったのです。

レコードだけじゃなくて、先月は新宿ピットインに寄って人気・実力ともトップレベルのテナー奏者を聴いたんですが、やっぱりリピートしようとは思わない。唯一楽しみにしているのは年に2回、80才になった五十嵐明要さんのサックスを聴くことで、それはやっぱり時代の空気感としかいいようがないのです。

で、本題なのですが、最近インターネットラジオ局を回していたら、「アレッ?」と思う演奏があったんです。夜はもっぱらバド・パウエルしか聞かない私が「アレッ?」と。それがアーマッド・ジャマルでした。 

インターネットラジオ局でたった一曲聴いただけのアーマッド・ジャマルに救われたような気がしました。これからの生き方に1つマーキングをしてもらった感じです。

 

2013年1月28日月曜日

ヘレン・ハント「いとしい人」

相変わらずラブコメばかり見ているのだけど、ヘレン・ハントが自ら主演・監督、そしてベット・ミドラーが共演の「いとしい人」は数年後にまた観たくなる映画だなあ、きっと。

昔、冒険小説とかスパイ小説を選ぶ際は内藤陳とか開高健の書評を頼りにしていたのだけど、開高健が「再読するのが本当の作品」みたいなこと言ってて、その通りだと思った。ラブコメも同じだと思うよ。

2013年1月7日月曜日

リー・チャイルド著「キリング・フロアー」

電車で読む小説を探してブックオフの文庫棚を見ていたら、「キリングフロアー」の背表紙が目に入りました。ブルースファンならおなじみ、ハウリン・ウルフの曲のタイトルなので、手に取ってみました。 

パラパラとページをめくってみると、やはり彼の曲からタイトルをつけた小説でした。元軍人が主人公のハードボイルドなんですが、事件の場所がブルース奏者のブラインド・ブレイクが死んだジョージア州マーグレイブです。これは面白そうと思ってその場でシリーズ数冊を買いました。作者のリー・チャイルドはよっぽどのブルース好きなんでしょう。留置場の中でキーをGからEフラットに下げて歌う描写などもあります。

ここまでは普通のお買物なんですが、今年になってトム・クルーズ主演映画「アウトロー」の新作ニュースを見て驚きました。このシリーズの映画化なんですね。ミッション・インポッシブル並みに面白いとのことで、シリーズ化も検討されているようです。 

ちなみに、レッド・ツェッペリンの「レモンソング」も「キリングフロアー」が元になっています。自分なりにあちこちの点と線がつながってうれしいです。