2013年3月26日火曜日

映画「ヤング・アダルト」と都会へ行くということ

先週末は法事で群馬県まで往復ドライブし、なかなか疲れが取れませんでした。こういうときこそラブコメだな~っと思って観たのがシャーリーズ・セロンの「ヤング・アダルト」。ちょっと痛いストーリーでなかなか楽しめます。映画「ミニミニ大作戦」と「ハンコック」でシャーリーズ・セロンを見たときは、どちらの作品も彼女の美しさに腰が抜けるほど驚きましたが、この映画ではすっぴんが多く、ヌーブラを付けたヌードシーンの演出には笑ってしまいました。

映画では、田舎町から都会に出てきた37才の主人公が里帰りをします。同じような都会ものとしてはマイケル・J・フォックス「摩天楼はバラ色に」、マット・デイモン「グッド・ウィル・ハンティング」、FOXテレビ「Glee」などが思い出されますが、地元で濃密なコミュニティーの中で生きていくのか、都会へ行くのか、アメリカのような国においても一大事が待っているものなんですね。

シャーリーズ・セロンとダコタ・ファニングが共演した「コール」という映画も観たいんだけどサスペンスなんだよなあ。

2013年3月5日火曜日

リストランテの夜

映画「リストランテの夜」はかなりマイナーな映画だと思っていたが、「ティンパーノ」でGoogle検索してみるとほぼこの映画が取り上げられているので、相当ファンがいるのだろう。

1950年代の時代設定もいいし、当時アメリカではイタリア移民のために週に一回イタリア映画を上映していたことは、マーティン・スコセッシ監督「私のイタリア映画旅行」で詳しく取り上げているので、両方観てもいいと思う。

一番好きなシーンは最後なのだが、もしまだ観ていなかったら下の動画は再生しない方がいいです。

2013年3月1日金曜日

アーマッド・ジャマルに救われた日

昨年8月と12月に「アナログレコードで聴くジャズの魅力」のセミナー講師をやりました。講師といってもレコードをかけて解説をする気楽なもので、系統だって聴くのは自分でも珍しく楽しい経験でした。

 ピックアップしたレコードは1930年代のベニー・グッドマン、ビリー・ホリディから80年代のマルサリス兄弟くらいまで。90年代に入るとジャズはほとんどCDでリリースされるので、レコードではざっと50年間の変遷を聴くことになります。 

普通であれば古いレコードから聴いていくと思いますが、セミナーでは試しに80年代から遡ってかけていきました。すると自分でも予想してはいたんですが、50年代に入るとジャズはぐっと面白くなるんです。レコードから流れてくる時代の空気感が圧倒的に違います。 

セミナーが終わったあと、ハタと考えてしまいました。これからオレは昔の音源ばかり聴いて生きていくのか?と。別のブログで書いたことがあるのですが、落語は志ん生しか聞かないのと同じく、ジャズも過去にすがって生きていくのかなあと。(ちょっと大げさですが) 

この思いはブラッド・メルドーを聴いてますます強くなりました。当代随一の人気を誇るピアニスト、ブラッド・メルドーを聴いても何も入ってこない自分は、どこかで何か間違ったのではないかと思ったのです。

レコードだけじゃなくて、先月は新宿ピットインに寄って人気・実力ともトップレベルのテナー奏者を聴いたんですが、やっぱりリピートしようとは思わない。唯一楽しみにしているのは年に2回、80才になった五十嵐明要さんのサックスを聴くことで、それはやっぱり時代の空気感としかいいようがないのです。

で、本題なのですが、最近インターネットラジオ局を回していたら、「アレッ?」と思う演奏があったんです。夜はもっぱらバド・パウエルしか聞かない私が「アレッ?」と。それがアーマッド・ジャマルでした。 

インターネットラジオ局でたった一曲聴いただけのアーマッド・ジャマルに救われたような気がしました。これからの生き方に1つマーキングをしてもらった感じです。