サイトウキネン・オーケストラの付録CDで、レコーディングの様子を収録しているのがあって、これがなかなか面白い。外国人の録音エンジニアの耳が良くて、ピッチのずれを的確に指摘する。サイトウキネンのメンバーはもちろん超一流なのだけれど、録音エンジニアも一流でないといいアルバムは出来ない。
ミキサーを多チャンネルにして、楽器別に録音することを発明したのは、アトランティック・レコードのトム・ダウドで、録音エンジニアとしてレッド・ツェッペリンやエリック・クラプトンのアルバムを世に出した彼の功績は映画「Tom Dowd and the Language of Music」ではじめて知った。
アレサ・フランクリンを聴いてはこの映画を思い出し、ロッド・スチュワートを聴いてはDVDで見直したりしている。
ちなみに多重録音については、映画「Les Paul Chasing Sound」で発明の経緯を知ることができる。