2013年3月5日火曜日

リストランテの夜

映画「リストランテの夜」はかなりマイナーな映画だと思っていたが、「ティンパーノ」でGoogle検索してみるとほぼこの映画が取り上げられているので、相当ファンがいるのだろう。

1950年代の時代設定もいいし、当時アメリカではイタリア移民のために週に一回イタリア映画を上映していたことは、マーティン・スコセッシ監督「私のイタリア映画旅行」で詳しく取り上げているので、両方観てもいいと思う。

一番好きなシーンは最後なのだが、もしまだ観ていなかったら下の動画は再生しない方がいいです。

2013年3月1日金曜日

アーマッド・ジャマルに救われた日

昨年8月と12月に「アナログレコードで聴くジャズの魅力」のセミナー講師をやりました。講師といってもレコードをかけて解説をする気楽なもので、系統だって聴くのは自分でも珍しく楽しい経験でした。

 ピックアップしたレコードは1930年代のベニー・グッドマン、ビリー・ホリディから80年代のマルサリス兄弟くらいまで。90年代に入るとジャズはほとんどCDでリリースされるので、レコードではざっと50年間の変遷を聴くことになります。 

普通であれば古いレコードから聴いていくと思いますが、セミナーでは試しに80年代から遡ってかけていきました。すると自分でも予想してはいたんですが、50年代に入るとジャズはぐっと面白くなるんです。レコードから流れてくる時代の空気感が圧倒的に違います。 

セミナーが終わったあと、ハタと考えてしまいました。これからオレは昔の音源ばかり聴いて生きていくのか?と。別のブログで書いたことがあるのですが、落語は志ん生しか聞かないのと同じく、ジャズも過去にすがって生きていくのかなあと。(ちょっと大げさですが) 

この思いはブラッド・メルドーを聴いてますます強くなりました。当代随一の人気を誇るピアニスト、ブラッド・メルドーを聴いても何も入ってこない自分は、どこかで何か間違ったのではないかと思ったのです。

レコードだけじゃなくて、先月は新宿ピットインに寄って人気・実力ともトップレベルのテナー奏者を聴いたんですが、やっぱりリピートしようとは思わない。唯一楽しみにしているのは年に2回、80才になった五十嵐明要さんのサックスを聴くことで、それはやっぱり時代の空気感としかいいようがないのです。

で、本題なのですが、最近インターネットラジオ局を回していたら、「アレッ?」と思う演奏があったんです。夜はもっぱらバド・パウエルしか聞かない私が「アレッ?」と。それがアーマッド・ジャマルでした。 

インターネットラジオ局でたった一曲聴いただけのアーマッド・ジャマルに救われたような気がしました。これからの生き方に1つマーキングをしてもらった感じです。

 

2013年1月28日月曜日

ヘレン・ハント「いとしい人」

相変わらずラブコメばかり見ているのだけど、ヘレン・ハントが自ら主演・監督、そしてベット・ミドラーが共演の「いとしい人」は数年後にまた観たくなる映画だなあ、きっと。

昔、冒険小説とかスパイ小説を選ぶ際は内藤陳とか開高健の書評を頼りにしていたのだけど、開高健が「再読するのが本当の作品」みたいなこと言ってて、その通りだと思った。ラブコメも同じだと思うよ。

2013年1月7日月曜日

リー・チャイルド著「キリング・フロアー」

電車で読む小説を探してブックオフの文庫棚を見ていたら、「キリングフロアー」の背表紙が目に入りました。ブルースファンならおなじみ、ハウリン・ウルフの曲のタイトルなので、手に取ってみました。 

パラパラとページをめくってみると、やはり彼の曲からタイトルをつけた小説でした。元軍人が主人公のハードボイルドなんですが、事件の場所がブルース奏者のブラインド・ブレイクが死んだジョージア州マーグレイブです。これは面白そうと思ってその場でシリーズ数冊を買いました。作者のリー・チャイルドはよっぽどのブルース好きなんでしょう。留置場の中でキーをGからEフラットに下げて歌う描写などもあります。

ここまでは普通のお買物なんですが、今年になってトム・クルーズ主演映画「アウトロー」の新作ニュースを見て驚きました。このシリーズの映画化なんですね。ミッション・インポッシブル並みに面白いとのことで、シリーズ化も検討されているようです。 

ちなみに、レッド・ツェッペリンの「レモンソング」も「キリングフロアー」が元になっています。自分なりにあちこちの点と線がつながってうれしいです。

2012年12月26日水曜日

それでも恋するニューヨーク

ラブコメだと思ってレンタルしたら、タイトルと中身が全然違う。これはタイトルを付けた人が悪いのであって、アメリカの推理小説を読んでいる人だったら結構楽しめると思う。