2010年12月29日水曜日

キース・ジャレット

キース・ジャレットはCDで聴くと「キィーキィー」と叫ぶ声がかならず入っていて、DVDを見ると腰の動きが気になってしまう。
ジミ・ヘンドリックスもマーシャルアンプに向かって腰を動かしていたけど、弾いている本人はまだしも、それをサントリーホールで見ている聴衆はどうなんだろう?

「おまえ、ジャズの素人だな」との指摘も受けそうだけど、キース・ジャレットを聴くようになったのは、学生時代に石丸レコード店でアルバム「マイソング」の「カントリー」がかかっていたときだから70年代終わり頃。ヤン・ガルバレクのサックスがえらいよくて、このLPはB面ばかり聴いていた。

ヤン・ガルバレクのことはしばらく忘れていたものの、90年代に出た「ヒリヤード・アンサンブル」は感激した。

キース・ジャレットの話に戻ると、彼がチェンバロを弾いたバッハの「リコーダー・ソナタ集」はよく聴いている。
ところが、JAZZとしての彼のソロやライブだと「キィーキィー」が入っているせいか、はたまた脳裏に浮かぶ腰の動きが気になるのか、なんとなく敬遠してしまう。

10年以上前のことになるが、ドイツのケルンに2度ほど行った。
ケルンといえば、大聖堂、オーデコロン(Eau de Cologne=ケルンの水)、そしてケルシュ・ビールになるけど、帰国してからキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」をあらためて聴きかえした。

「ケルン・コンサート」は、ワムの「ラストクリスマス」と同じくらいの恋人定番。ジャズ喫茶ではリクエスト「禁盤」である。

これをデートで使ってはいけない。

それはなぜか?

昔、大変お世話になった高田馬場マイルストーン店主のブログを
読んでみればわかる。http://jazz-milestone.net

一番耐えられないのは仲の良い男女が他のお客さんなんか目に入らない状態で
止せばいいのにリクエストしようかと必ず男の方が言い出すんです。
それが百発百中必ず*ケルン.コンサート、本当にウンザリしました。
一体この男の優しさとは何でしょうか。*ケルン.コンサートを聴かせれれば
女性がウットリするはずだという自信はどこから来るのでしょう。
正にこれこそ女性差別ではないでしょうか。
オレが推測する所では殆どの場合ジャズ喫茶に来た事自体.女性陣は
迷惑そうでしたしウットリしているのは男性だけでした。