2017年2月16日木曜日

先延ばしして観る映画

マーティン・スコセッシの映画の中では「ディパーテッド」のエンディングが好きで、乾いていて、唐突で、リメイクなのにこのフィルムの切り方はすごいなと思いました。そのスコセッシの最新作が遠藤周作の「沈黙」と聞いたときに、これはマズイ、これを映画館で観るのは辛すぎるなというのが第一印象です。

「沈黙」の原作は文庫で読んでいるのですが、ページを開いている間、アタマの中では小学生の時に読んだ「天正の少年使節」の挿絵が浮かびあがってくるのです。子供向けの本なのに、物語の後半には拷問の挿絵がいくつもあって、その中には中浦ジュリアンの穴づりもありました。

スコセッシの新作ですから映画館で観なきゃとも思うのですが、なかなか足が向きません。

そうこうしているうち、春秋航空で成田ー佐賀の飛行機往復が6,000円でゲットできましたので、まずは長崎の西海に行って遠藤周作の記念館と中浦ジュリアンの像を回り、心構えが出来てから、映画を観たいと思っています。

2015年12月11日金曜日

Carl Radleのベース

大学生の次男が「来年エリック・クラプトンが来日する」というので、それは見に行かずに1977年4月、ロンドンで行われたコンサートの海賊盤を聴くように指導しました。

「Eric Clapton - Live In Great Smoke - 1977」は音質も良くて後から正規盤も出たようですが、特にCarl Radleのベースが素晴らしいです。

ベンチャーズと同じく、エリック・クラプトンも年齢が上がるごとに曲にテンポが遅くなるのですが、1977年前後は最速にギターを弾きまくっていて、それはCarl Radleのベースありきなのです。


2015年8月11日火曜日

脚本から見た朝ドラ名作ベスト3

あまり熱心ではないが、いままで見た朝ドラの中でこれは!というもの3本おススメ。
  1. 「瞳」
    脚本は鈴木聡。
    子供に「ビフテキ」と言わせた時代感覚がすばらしい。MAKIDAIも出演してのヒップホップが売り物なのに、木の実ナナの「お祭りマンボ」が中盤の盛り上がりに使われて、明治座の座長公演を彷彿とさせます。途中から台本が遅れたのか、西田敏行をはじめとするベテラン俳優のアドリブで最後乗り切りました。
  2. 「純と愛」
    脚本は遊川和彦。
    プロットが場当たり的で、すべて不幸な結末で終わります。途中で書く気がなくなったのか、話を散らかした後まとまりきれずに、夏菜による「青年の主張」で終わりました。
  3. 「まれ」
    世界一のパティシエを目指すストーリーでしたが、いま主人公は地元のマイルドヤンキーになったようです。大泉洋が仕事の掛け持ちでよく失踪します。
  4. 番外「天花」・・・だって天花ちゃんだから

朝ドラが低調だったときに、主演女優がどうのこうの言う人がいますが、基本的に主演女優は悪くありません。

脚本8割、役者2割。

オーディションで合格しても演技がいまいちなこともあるし、それも織り込み済みなはず。でないと、NHKは今後ベテランしか使わなくなってしまうでしょう、井上真央みたいに。

2015年4月20日月曜日

井上尭之ギターサウンド

先日、BSの番組「ギター・ストーリーズ」に井上尭之が出演していました。現在はプロを引退しているらしいですが、ネックの握り方からピックの持ち方まですべてがサマになっていて、その素晴らしいサウンドに聞き惚れてしまいました。 

現在は病院などを回って、ギター一本で童謡や唱歌などを歌っているらしいです。昨年公開された映画「パーソナルソング」では、認知症の人が昔の音を聴いて表情が変わっている様子を撮っていましたが、井上尭之が訪問している病院でも同じことがあるのでしょう。

小樽の人達がうらやましいです。

2015年1月16日金曜日

ジム・キャリーの「マン・オン・ザ・ムーン」

このお正月にテレビで観た映画で特に良かったのがジム・キャリーの「マン・オン・ザ・ムーン」。実在したコメディアンの伝記映画ですが、ジム・キャリー以外には誰もやれない、彼だからこそ2時間持った映画です。 先週だったかMXテレビ「バラいろダンディ」の映画コーナーで変顔の特集がありましたが、変顔と言えば「イエスマン “YES”は人生のパスワード」で顔にセロテープを貼りまくったジム・キャリーだなあと思うのです。