2017年2月16日木曜日

先延ばしして観る映画

マーティン・スコセッシの映画の中では「ディパーテッド」のエンディングが好きで、乾いていて、唐突で、リメイクなのにこのフィルムの切り方はすごいなと思いました。そのスコセッシの最新作が遠藤周作の「沈黙」と聞いたときに、これはマズイ、これを映画館で観るのは辛すぎるなというのが第一印象です。

「沈黙」の原作は文庫で読んでいるのですが、ページを開いている間、アタマの中では小学生の時に読んだ「天正の少年使節」の挿絵が浮かびあがってくるのです。子供向けの本なのに、物語の後半には拷問の挿絵がいくつもあって、その中には中浦ジュリアンの穴づりもありました。

スコセッシの新作ですから映画館で観なきゃとも思うのですが、なかなか足が向きません。

そうこうしているうち、春秋航空で成田ー佐賀の飛行機往復が6,000円でゲットできましたので、まずは長崎の西海に行って遠藤周作の記念館と中浦ジュリアンの像を回り、心構えが出来てから、映画を観たいと思っています。